格闘ゲームで生き残る

【格ゲー考察Part.18】『風間準』と『エルデンリング』が教えてくれたゲームとの向き合い方【鉄拳8】

※キャラ叩きの意図はありません。ぜひ最後まで読んで下さい。

 

鉄拳が大好きな自分は、鉄拳8が発売されてから、ほぼ毎日プレイしていました。

しかし、2週間ほど鉄拳8をプレイしなくなった時期があります。

その原因が「風間準」というキャラクターです。

風間準と対戦していて負けることが多く、何となく肌感覚で強いことは理解していました。

そして、対策がてら、自分も風間準を使い始めたのです。

自分も使ってみると、あまりにチープ過ぎる強さから、ちょっと鉄拳のモチベが落ちてしまいました。

 

右アッパーの強さが異常です。

右アッパーからのコンボで相手の体力が半分くらい吹き飛びます。

現在はアプデで修正されましたが、前のバージョンは右アッパーから100ダメージくらい減っていました。

右アッパーを2回当てると、ほぼ勝ち確定と考えても良いです。

 

しかも、右アッパーには確定反撃がありません。

ガードされても読み合いが続きます。

右アッパーには自傷ダメージがあるとはいえ、そのリスクとリターンが釣り合っているとは言えません。

圧倒的にリターンが上回っています。

 

風間準を始めてから、プラクティスを30分ほどプレイしました。

主要技をチェックして、右アッパーからのコンボを覚えました。

その後にオンラインマッチで鉄拳王の方とマッチングしたのですが、勝ってしまったんですよね。

これは自分が強いのではなくて、右アッパーが噛み合っただけです。

前述した通り、右アッパーが2回当たればほぼ勝ち確定なので、ただそれだけで勝ててしまった形です。

ただ、30分練習しただけのキャラで鉄拳王に勝ててしまうのは、ちょっと異常です。

 

何だか、馬鹿らしくなる自分がいました。

(自分はこんな化け物がいるゲームを必死で戦っていたのか…)

 

ボクは、「デビル仁」「ドラグノフ」「風間準」がキャラランク的に3強と考えています。

そして、「デビル仁」と「ドラグノフ」は、良い強さだと記事にしました。

 

しかし、風間準に関しては良い強さだと思いません。

右アッパーが強すぎて、それを使っていれば勝ててしまうからです。

強さの質が良くないと思います。

 

ちなみに、右アッパーは氷山の一角です。

風間準は、その他にも強い技をたくさん兼ね備えています。

 


 

鉄拳のモチベが急激に減少した自分は、「エルデンリング」をプレイすることにしました。

ちょうどDLCのトレーラーも公開されてテンションが上がったのです。

エルデンリングは一度クリア済みです。

ソウルシリーズやブラボなど、他のフロムゲーもプレイしているので、勝手知ったるといったところです。

 

・遺灰強い!

・戦技強い!

・出血強い!

 

サクサクとプレイし、マレニアを倒したときに、ふと気付いたんです。

(※マレニアはエルデンリング最強の隠しボスです)

自分の脳みそが「風間」になっていることに。

 

ゲーマーあるあるなんですが、とにかく効率を求めるんですよね。

どういう武器が強いのか?

どういう行動が強いのか?

どういうスキルが強いのか?

などなど。

だから攻略が早いんです。

 

そして、自然と気付いてしまうんですよね。

何をすればもっとも効率良く結果が出せるのか。

 

風間準を攻略したときも同様です。

(右アッパー打ってれば勝てるじゃん…)

 

対戦ゲームである以上、結果(勝利)を求めるのは当たり前です。

そして、ゲームの遊び方はプレイヤーの自由です。

効率良く攻略しようとするのは、ゲーマーであれば当然です。

自分の遊び方が間違っているとは思いません。

 

しかし、自分の遊び方は、ゲームがつまらなくなる危険も孕んでいることに気付きました。

風間準というキャラは、構えが3つも搭載されているし、ちゃんと作り込まれたキャラです。

にも関わらず、右アッパーを打つだけのつまらないキャラに貶めたのも自分です。

ちゃんとキャラと向き合わずに、ただ勝つためだけのつまらないプレイをしたのは自分です。

 

「風間準は右アッパーを打っていれば勝てるクソキャラ」

 

うそぶくのは簡単です。

それが間違っているとは思いません。

 

でも、そういう遊び方はゲームの寿命を縮めてしまうことも事実だと思うのです。

 

エルデンリングも同様です。

遺灰ゲー。戦技ぶっぱゲー。

その通りです。何も間違っていません。

 

遊び方はプレイヤーの自由です。

効率を求めるのはゲーマーとして正しい姿とも言えます。

 

そのようなゲームバランスになっているのが悪い。

開発者を責めることも出来ると思います。

 

ただ、それでも自分は効率プレイはほどほどにしようと思いました。

風間準だって、ちゃんと向き合えば凄く面白いキャラだったのに。

勿体ないことをしたと思います。

 

ゲームは楽しむためにあります。

結果を出すこと、効率的な攻略にとらわれすぎるのは、必ずしも良いことではありません。

風間準エルデンリングは、ゲームとの向き合い方について考えさせてくれました。

 

再び風間準について調べてみると、やはり良く出来ています。

右アッパーだけ使って戦っていた自分が恥ずかしい限りです。

 

それこそ、カズヤを使って左踵と奈落で荒らすだけの戦い方をしているのと一緒ですよね。

それでは三島の魅力や楽しさは引き出せません。

 

よりゲームを楽しむためにも、よりゲームと向き合いながらプレイしたいと思うのでした。





RELATED POST