格闘ゲームで生き残る

【格ゲー考察Part.33】キャラバランスの悪さを解消するためにプレイヤーが行ったこと【KOFⅪ】

昔話をします。

ボクがKOF11という格ゲーにハマっていた頃の話です。

今(2024年)から20年近く前のことですね。

 

KOF11はお世辞にもキャラバランスが優れているとは言えませんでした。

とくに「クーラ、オズワルド、牙刀」が猛威を奮っていたのです。

 

「クーラ、オズワルド、牙刀」でチームを組まれると、対戦にならないくらいのバランスの悪さでした。

 

その所属するコミュニティ(対戦仲間)にもよりますが、対戦が崩壊するほどのぶっ壊れキャラは、ローカルルールとして「使用禁止」となることもあります。

しかし、ボクが所属していたコミュニティでは違いました。

禁止キャラを出すこと無く、何とか対戦が成立する方法を模索したのです。

 

まず、キャラランクを考えました。

SSランク~Eランクまで、かなり細かにキャラクターの強さをランク付けしました。

 

そして、各ランクごとに点数を設定したのです。

SSランクは8点

Sランクは6点

Aランクは5点

Bランクは4点

Cランクは3点

Dランクは2点

Cランクは1点

といった具合に。

 

KOFというゲームはシステム上「3ON3」で戦います。

お互いのプレイヤーがキャラクターを3人づつピックして対戦するのです。

 

3ON3というシステムを利用して、

「キャラランクの点数が合計10点以内となるようにチームを組む」というルールを設定しました。

 

たとえば、SSランクのキャラは8点なので、あとはEランク(1点)からキャラをピックする必要があります。

バランスを考えて、Bランク(4点)のキャラを1人、Cランク(3点)のキャラを2人ピックするのも有りです。

 

このルールのお陰で強いキャラだけをピックすることは出来なくなりました。

強いキャラをピックするなら、弱いキャラも組み入れなければならなくなります。

 

KOFをやったことがある人は分かると思いますが、強いキャラだけでガチガチにチームを組まれたら、本当にどうしようもないんですよね。

 

たとえば、

強さが「10」のキャラと「7」のキャラが対戦しても、それほどキャラ差は感じないでしょう。

たしかにキャラ差はあれど、対戦は成立するし、楽しいと思います。

しかし、強さが「10」のキャラ3人=「30」と、強さが「7」のキャラ3人=「21」では、より大きくキャラ差が開いてしまうんですよね。

 

現在では、ぶっ壊れキャラはアップデートという名の粛清を受けますが、昔はそうではありませんでした。

そのような環境でも、何とか対戦を成立させようと、みんなで楽しもうとする姿勢を持った人たちがいました。

 

でも、みんなこんなことをやったことがあるんじゃないですか?

「それ強すぎ!反則!禁止な!」

いつでもゲームの面白さを加速させるのは、プレイヤーの熱意や創意工夫です。

 

それにしてもクーラっていつも強いですよね。

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