【ゲーム制作考察Part.02】他人にテストプレイさせることは”絶対に必要”である理由【ゲーム開発】

ゲーム製作において、他人に自分のゲームをテストプレイしてもらうことは絶対に必要です。
(え?嫌なんだけど…)
(恥ずかしいんだけど…)
(そもそもテスターがいないんだが…)
このように思う方もいるかもしれません。
そこら辺も含めて、自分の体験談を書きます。
ゲームを作り、他人にテストプレイしてもらいます。
それをリアルタイムで後ろから眺めます。
自分はそのような経験を何度かしています。
正直に言うと、死ぬほど怖いです。
テストプレイさせたくない気持ちも痛いほど分かります。
面白くないと言われたらどうしよう…
どんな気持ちでプレイしているんだろう…
不具合が見つかるかも…(テストプレイの段階で見つかるのは好ましいことなのだが…)
詰んだらどうしよう…
ビクビクしながら他人のプレイを眺めます。
そんなことを何度も繰り返しているうちに分かったことがあります。
それは、作り手の思ったようにプレイヤーは動いてくれない、という当たり前の事実です。
仕事でもスポーツでも何でも良いですが、あなたが新人さんに何かを教えるとしましょう。
予想外の行動に面食らった経験が一度はあるはずです。
まさかそんな行動を取るとは思わなかった…
そのように解釈されるとは想像していなかった…
そんな質問が返ってくるとは想定外だった…
誰もが一度はこのような経験をしていると思います。
ゲーム製作は、プレイヤーのすべての行動を想定し、対応しなければなりません。
そこを怠ると、フラグ管理が滅茶苦茶になってバグが発生します。
最悪の場合、ゲームが詰みます。
実際に、他人にゲームをプレイさせると、想定外の出来事のオンパレードです。
えぇ~??何でそっちに行くの???
そのオブジェクトがそんなに気になる???
そういうつもりで作ったイベントじゃないんだけど…
作り手の想定通りにプレイヤーはゲームを遊んでくれません。
他人にテストプレイさせていない作品は大体分かります。
何をすれば良いのか分からない
何を求められているのか分からない
こういった作品は、テストプレイをさせていないのでしょう。
もし、テストプレイをさせずに、自分ひとりだけでゲーム製作を完結させるのなら、ガチガチの一本道でゲームをデザインすることを覚悟した方が良いです。
右から行っても左から行ってもクリアできる。
そのような自由度は切り捨てて、完全な一本道で作るのです。
たとえば、選択肢なしのビジュアルノベルなんかはそのような作りでも問題ないでしょう。
優れたシナリオと文章力さえあれば、面白いゲームを提供できると思います。
アドベンチャーゲームの場合は、ワンマップで作るなど、ゲームの風呂敷を広げすぎない。
あるいは、前のマップに戻れない仕様にする。
よほど上手くゲームの導線を敷かない限りは、一本道ゲーとして作ることをおすすめします。
プレイヤーの行動をすべて予測できるか??
プレイヤーの行動をすべてコントロールできるか??
テストプレイをさせる気が無い。
テストプレイをしてもらえる環境に無い。
そのような方は、一本道で作るのが無難だと思います。
よほどゲーム制作に慣れている方でも無い限りは、テストプレイをさせた方が良いです。
できれば複数人にやってもらうのが理想です。
同じ人だけにやらせると、自分の作風というものが知られているので、メタ的な攻略をされて参考にならなかったりします。
それに伴い、無駄に難易度が上がります。
自分の作るゲームに慣れている人に合わせたゲームバランスとなるので、初見の人にとってはハードモードとなるわけです。
自分のゲームをテストプレイしてもらう。
無数の気付きを得られます。
本当に勉強になりますよ。
ゲーム制作の技術も跳ね上がります。
絶対にテストプレイはしてもらうべきです。



