2Dスクロールのアドベンチャーゲームです。
自分を作った博士に先立たれたロボットの女の子を操作して、自らの役割を思い出します。
ゲーム中に、プレイヤーの取った行動や選択が随時記録され、性格診断がなされます。
周回前提の作りとなっています。
一周は初見でも1時間くらいで終わります。
・雰囲気ゲーが好きな方
・人間観察が好きな方
・レトロなグラフィックにエモい雰囲気
・他のプレイヤーの取った行動も統計で確認できる
・取った行動のかなり細かいところまでチェックされている
・ゲーム性と性格診断の食い合わせが悪い
・自分の思ったようにプレイすること、とくに一周目は好き勝手にプレイした方が良い
結論から言えば、良質な雰囲気ゲーだと思います。
ただ、ゲーマーであればあるほど、本作のゲーム性とテーマの乖離が気になる作品でもあります。
「ゲームって性格が出ると思いませんか?」
間違いなく出ます。
とくに格ゲーをやっていると(この人は絶対に性格が悪いな…)と思うことがあります。
そんなゲーマーの性格診断をしてくれるアドベンチャーゲームが本作です。
プレイヤーの取った行動や選択が事細かく記録され、最終的に性格診断がなされます。
ちなみにボクの結果は「勇者」でした。
これは当たっていると思います。
ヤバそうなものを見かけたら、好奇心に勝てずに特攻します。
ゲームくらいリスク度外視で思ったようにプレイしたいのです。
セピア色とドットの組み合わせはたまりません。
レトロでエモいです。まるでファミコンみたいです。
ビジュアルは最高だと思います。
アドベンチャーゲームとしてもそれなりに面白いです。
世界観は魅力的でした。
しかし、周回前提の作りが「性格診断」というテーマとの食い合わせが悪いです。
本作は、一周するだけではすべてが明かされないし、二週目を推奨されます。
そういうことをされると、ゲーマーとして攻略を優先してしまうんですよね。
(本当はこっちを選びたいけど、攻略的にはこうするべきなんだろうな…)
自分に嘘を吐くことになりますし、結果的に性格診断になりません。
しかも、一周目で診断結果を与えられた手前、何を選べばどのような結果になるのか予想が出来てしまいます。
性格診断をテーマとするのなら、メタ的な視点を持ち込めないように、一周目にすべてを詰め込むべきだと思います。
右も左も分からない状態で思ったままにプレイする一周目が一番楽しかったです。
一周目は凄く面白かったですが、二週目からは邪念が入り込んであまり楽しめませんでした。
アドベンチャーか性格診断のどちらかに振り切った方が良かったと思います。
ただ、本作の試みはとても興味深く魅力的です。
総じて、良質な雰囲気ゲーでした。