
一人称視点の物体破壊ゲームです。
スレッジハンマーで目標物を破壊することが目的となります。
Steamにて無料で配信されています。
気が付くと、会社のオフィスでハンマーを持っていた。
どうやら自分の使命は破壊することらしいのだが…
ホラーぽい雰囲気ですが、ジャンプスケアなどの怖がらせる要素はありません。
グロい描写はありますが、そこまで気持ち悪くなったりしないでしょう。
・アーティスティックな作品がプレイしたい方
・サクッと遊べるゲームがプレイしたい方
・健康に対する意識が高まってきた方
・ゲームの長さが丁度良い
・考えさせられるメッセージ性
・考察要素はあるものの分かりやすい描写
・設定画面が手が込んでいる

・画面が上下反転したりなど3D酔いしやすい場面がある
・画面酔いしやすい方は設定画面の「Headbob」のチェックを外すと画面の揺れが抑えられる

強烈なメッセージ性が込められたアーティスティックな作品です。
オフィスの物をハンマーで叩き壊すことから、心を病んだ社畜が社会に対する復讐をする作品なのかと最初は思いました。
本作では、そこに一捻り加えられていますし、そこが主題ではありません。
※ネタバレになるので詳細は語りません。
目標とする物を破壊すれば、ステージクリアとなり次へ進みます。
それ以上のことはゲームでは求められません。
作者がやりたいことが簡潔に詰め込まれている作品です。
1時間ほどあればクリアできると思います。
ただ、ゲームを終えたあとにプレイヤーの心に残るものはとても重いです。
アーティスティックな作風で考察要素がそれなりにありますが、決して難しいものではありません。
クリアした後に、ちゃんと理解できるように作られています。
(あれは◯◯を表現していたんだろうな)と気付けるように作られているのです。
その辺りも好感触で、無駄に小難しくするよりも余程良いです。
お身体は大切に。
人間の死に意味があるのなら。
人間の死をアートに昇華することに意義があるのなら。
Shpitz氏の残してくれたものは、少なくともプレイヤーの心に必ず残り続けるはずです。