「十割そば」はマジで美味いぞ!
そんなグルメな友人の一言をきっかけに、ボクの十割そばの探求は始まりました。
まず、十割そばとは何なのか?
簡単に言えば、そば粉だけで作ったそばのことです。
世の中に出回っているそばのほとんどは、”つなぎ”として小麦粉や山芋などが混ぜられているそうです。
しかし、一切のつなぎを使うことなく、純粋にそば粉だけで作られたそばを十割そばと言います。
十割そばを食べたことのないボクは、さっそく近くの十割そばを出してくれるお店に行きました。
※あえて店名などは出しません。ご容赦を。
■初めて食べた十割そば
■そばをアップで撮影
■初めて十割そばを食べた感想
よく分かりません。
美味しいと言えば美味しいですが、十割そばだからと言って特別な感じはしませんでした。
むしろ、「十割そばはマジで美味いぞ」という友人の言葉による期待値が上がり過ぎて(それほどでもないような…?)というのが正直な感想です。
身も蓋もないですが、そばよりも天ぷらの方が美味しかったです。
■今度は自分で乾麺の十割蕎麦を取り寄せてみる
十割そばというものを理解できなかったボクは、自分で十割そばを取り寄せてみることにしました。
自分で茹でて作ってみることにしたのです。
とりあえず、アマゾンで評価の高い十割そばを三種類頼みました。
実際に茹でて作ってみると、どれも普通に美味しいんだけれど、特別に美味しいとは思えませんでした。
ただ、十割そばの特徴というものが何となく分かってきまして…
まず、すべてにおいて「濃い」です。
茹でたときのお湯の「ぬめり」、「にごり具合」が凄いんです。
そのまま、そば湯が出来ます。
麺そのものが重い感じもしますね。
食べてみると、もちもちとしていて食べ応えがあります。
凄くお腹にたまる感じもしますね。
体感ですが、腹持ちも良さそうです。
しかし、繰り返しますが、特別に美味しいとは思えませんでした。
■一度、十割そばから離れよう
「十割そばって実はそれほど美味しくないのでは?」という懸念を抱いたボクは、一度”普通”のそばを食べに行くことにしました。
↑のそばが何割そばなのかは分かりませんが、十割そばではないことはたしかです。
食べてみると…
メチャクチャ美味い…!
十割そばよりも美味しく感じました。
そして、やっぱり身も蓋もないことを言えば、天ぷらが美味し過ぎました。
今回の食事は大満足で、そばも美味しければ天ぷらも美味しかったです。
(やっぱり十割そばは美味しくないのだろうか…??)
■最後の十割そば
最後にもう一度だけ十割そばを食べに行くことにしました。
近所でもっとも評判の良い十割そばを提供してくれるお店に足を運びました。
うん。普通に美味しいけれど、十割そばじゃないそばの方が食べやすくて美味しいです…
モチモチしていて、そばの香りも凄いけれど、何だか食べづらいです。
そのお店では、(十割そば界隈では珍しいらしい)太麺もあったので追加注文です。
うん。何だか凄いのは分かります。
そば感が凄いです。
さらにモチモチ感が強くなり、香ばしいうどんを食べているような感覚さえします。
よく分からないけれど、とても特別なことだけは分かります。
しかし、やっぱり十割そばじゃない方が美味しいというのが率直な感想です。
■ボク個人による十割そばに対する感想
色々食べてみて思ったのは、「十割そばは人を選ぶ」ということです。
味の好みもあるのでしょうが、そばに対する「リテラシー」も必要になるのでしょう。
こういうときに、ボクはいつも一つのジレンマに頭を抱えます。
それは、「舌で味わっているのか?」、「頭で味わっているのか?」というジレンマです。
「高級である」、「珍しい」、「手間が掛かっている」など、これらの要素と味は切り離して考えるべきであると思います。
そばが大好きな方の中には、ボクのことを「十割そばの味が分からない人間」と捉える方もいるでしょう。
実際、ボクは十割そばの美味しさをちゃんと理解することはできませんでした。
ボクの舌は「十割そばじゃない方が美味しい」と判断しました。
しかし、「十割そばに対する知識と経験が足りない」のも事実なのです。
現段階では、十割そばの美味しさがよく分からないという感想で終わります。
それなりに人を選ぶ食べ物なんでしょうね。
■おまけ、そばスイーツ
〇そば粉で作られたプリン
表面にそばの実が乗っています。
そのまま食べても美味しいですが、カラメルソースをかけると、さらに美味しいです。
〇”そばがき”で作られたぜんざい
※そばがきとは、そば粉にお湯を加えて練られたそば団子のこと
箸でちぎって食べます。
ボクは、あんこ(というか和菓子全般)があまり得意ではないのですが、こちらのぜんざいは美味しくいただけました。
食の探求は楽しいですね。
いつか十割そばも楽しめるようになりたいです。