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死にゲー+パロディ+セーラー服とショットガン=最高峰の奇ゲー「Anglerfish」感想、レビュー

 

1.「アングラーフィッシュ」ってどんなゲーム?

セーラー服を着たおっさんが、ショットガンを片手にヴァンパイアを相手に立ち回るサバイバルホラーゲームです。

死にゲーです。パロディが豊富です。第四の壁も突き破ります。

徹底的に悪趣味かつ、ふざけまくった作品です。

ゴア表現はかなりエグいので、グロいのが苦手な方は注意した方が良いです。

ゲームの難易度も高い方だと思います。

 

2.どんな人におススメ?

・奇ゲーが好きな方

・パロディや第四の壁を突き破った作品が好きな方

・死にゲーに耐性のある方

・スーファミ時代のアクションゲームが好きな方

 

3.良かったところ

・細部まで作り込まれた美麗なグラフィック

・死ぬ度に難易度が緩和される

・ちょっとしたイベント(サプライズ)の数が多い

 

4.ちょっと気になったところ

・遊ぶ人をかなり選ぶ

・遊んでいると飽きてくる

 

5.今からプレイする方へ

・死ぬ度に難易度が緩和されるので諦めずにやっていればクリアできるようになる

・基本は覚えゲー、初見殺しが豊富だが攻略法さえ分かればそれほど難しいことはやらせていない

 

6.珠音真珠の感想

実を言うと、本作は一度プレイしたもののすぐに投げ出しています。

そのときは仕事が忙しく、残業続きでストレスも溜まっていたのです。

プレイして30分ほどで気付きました。

(これはいま遊ぶゲームじゃないな…)

すぐにアンインストールしました。

今回、生活に余裕が出来たので、再度ダウンロードして最後までクリアしました。

 

結論から言えば、「面白さ20」「イライラ80」というのが遊び終わった感想です。

つまらない作品ではないのです。

イライラする場面が多いのです。

 

悪趣味なギャグ。豊富なパロディ。第四の壁を突き破ったやりたい放題なネタ。

本作が提供してくれるプレイ体験を「ユーモアがある」と受け取るか、「くだらない」と受け取るかで大きく評価が分かれるのは間違いありません。

ただひとつ言えるのは、絶対に「短気な人はやらない方が良い」ということです。

 

普通のゲームの「裏ステージ」(裏面)をずっとプレイするような作品なんですよね。

普通のゲームの2周目であったり、隠しルートを初見からずっとやらされる感じです。

(これくらいは崩しても良いよね?これくらい崩さないともう新鮮に感じられないでしょ?)というような感覚でゲームが構成されています。

 

初見殺しが豊富で、難易度も高く死にゲーです。

調べたら即死、死角から敵が高速で襲ってくる。

(こんなの分かるわけないだろッ!)と思うこともしばしば。

 

敵が強いとか難しい操作を求められるというよりも、操作に癖があるタイプの難しさでもあります。

ここら辺の作りも好みが分かれそうです。

ボクはかなりイライラしました。

ショットガンの判定も(いま当たっただろッ!)と思うようなことが多かったです。

 

ただし、死にゲーとしてプレイヤーを突き放した作りにはなっていないのは素晴らしい部分です。

死ぬ度に難易度は緩和されます。

強いショットガンが手に入ったり、一度だけ攻撃を無効化してくれるバリアをくれたり。

何度も同じところで死んでいると、敵が消えたり、敵の体力が減ったりします。

(またこのギミックを解かなきゃならないのかよ…)みたいなところもスキップできたりします(ソウルシリーズでショートカットを開通するような感覚)。

死ぬ度に台詞や展開も微妙に変わるので、ちょっとだけ楽しめます。

死にゲーとしての、プレイヤーへのケアは悪くありません。

 

プレイ中はずっとイライラしていましたが、クリアした今となってはプレイして良かったと思えます。

間違いなく凄い作品なんですよ。

よくこれだけのネタを詰め込んだな、ここまで作り込んだな、と素直に思います。

 

ただ、本作は明確に表現したいことやストーリーはあるものの、それを豊富なギャグで薄めて引き伸ばしているんですよね。

やっていることはどうでも良いし、くだらないものの、やたらと面白く表現する、そんな作りと真逆です。

だからこそ、飽きるんですよね。

本作は3週分のストーリーがありますが、正直なところ一周目でお腹いっぱいになりました。

(もうネタ切れになってない?もうヤケクソになってない?もう良いからさっさとオチを見せてくれよ…)

胸焼けしながらプレイしたのも事実です。

 

制作者さんの感性に、どれだけ付いて行けるか。

もっと言えば、笑えるか、しかめっ面になるか。

かなり人を選ぶ作品ですが、最高峰の奇ゲーでもあります。

 

最後に。

同じ制作者さんが作った作品である「The ER: Patient Typhon」のパロディもあります。

自作品でマルチバースまでやってのけます。

「The ER: Patient Typhon」のレビューはこちら↓

そのハンディキャップはやがて…

 

おいおい…!マジかよ…!!!??

色んな時空を超えすぎだろ









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