ゲームで生き残る

演出力がずば抜けた掌編ホラーゲームの傑作「廃屋にて」感想、レビュー

 

1.「廃屋にて」ってどんなゲーム?

フリーゲームとして配信されている短編ホラーゲームです。

廃屋となった民家を探索しながら、そこで何が起こったのか探りましょう。

初見でも20分から30分ほどでクリアできると思います。

ほんの少しだけグロいところがありますが、ジャンプスケア追いかけっこなどの激しいホラー演出はありません

怖がりな方でもプレイできると思います。

ゲームオーバーも無く、謎解きなども含めて、かなり優しめに作られています。

 

2.どんな人におススメ?

・廃屋探索が好きな方

・演出に力の入った作品をプレイしたい方

・サクッと遊べて印象に残るゲームがプレイしたい方

・ガチホラーはちょっと…という方(それでもゾッとできる)

 

3.良かったところ

・全体的に演出が上手い

・ゲーム的なメタ要素まで演出に組み込んでいる

・短いながらも濃密なプレイ体験

 

4.ちょっと気になったところ

・とくになし

 

5.今からプレイする方へ

・ぜひ真エンドも見届けて欲しい

 

6.珠音真珠の感想

掌編ホラーの傑作だと思います。

屋敷内を探索して、必要なアイテムをピックし、ゲームを進める。

作りそのものはありふれていますが、演出力がずば抜けています。

 

グラフィックやキャラクターの動きは細部まで作り込まれていますし、廃屋に差し込む光の演出も上手いです。

ド派手なゴア描写ジャンプスケアに頼らずとも、しっかりと怖がらせてくれます。

ゲーム的なメタ要素まで演出として落とし込んでいるので、ぜひ真エンドまで見届けてください。

 

個人的に好きなポイントですが、

廃屋に訪れた男女グループの倫理観です。

物を破壊しない。

物を盗まない。

管理人に許可を取って探索する。

夜は危険だから探索しない。

法的にグレーなことを自覚している。

 

書き連ねると当たり前のことばかりですが、この手の創作物では珍しく倫理観があります。

パリピが肝試しで廃屋を訪れたら…というテンプレ設定とは一味違うのがとても良かったです。

細かい設定ですが、感情移入もしやすいですし、すんなりとゲームに没頭することができました。

ゲームの冒頭から、(何だかこのゲームはちょっと違うぞ…)と思わせてくれました。

こういう部分も作りが上手いです。

 

創作物に携わっている人は、凄く勉強になる作品です。

良い刺激を受けることができました。

素晴らしい作品をプレイさせて頂きました。

ダウンロード先(作者様のサイト)↓

廃屋にて








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