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”ヴァイラス”とは”ウイルス”のことであると教えてくれた古き良きSFホラー「ヴァイラス」感想、レビュー

 

1.「ヴァイラス」ってどんな映画?

宇宙から謎の電磁生命体が飛来し、船を乗っ取ってしまう。

機械に寄生するその生命体は、人間を有害なヴァイラスとして滅ぼそうとする。

たまたま船に乗り合わせたクルーは、電磁生命体と命懸けの対決となる。

SFホラー映画です。

ゴア表現もあるので、グロいのが苦手な方は注意です。

1999年制作の古い作品です。

 

2.どんな人におススメ?

・メカメカしいデザインが好きな方

・古き良きSFホラーが見たい方

 

3.珠音真珠の感想

小学生の頃に、本作をロードショーか何かで見た覚えがあります。

(ヴァイラスって何だ?)と思い、調べた記憶もあります。

ヴァイラス=Virus

つまり「ウイルス」のことなんですよね。

 

大人気ゲームのバイオハザードシリーズでも「Tウイルス」というものが出てきますが、「ティーヴァイラス」と発音します。

※動画の28秒から確認できる

 

日本語の特徴として、英語をカタカナで表記するときに曖昧になりますよね。

「Angel」「エンジェル」と表記したり「エンゼル」と表記したり。

「Virus」にしても、「ウイルス」と表記したり、「ヴァイラス」と表記したり、「ヴィールス」と表記したり。

難しいですね。

 

そんなことはさておき、古い作品ですが、いま見ても楽しめます。

古き良きSFホラー映画です。

 

すべてが丁度良いんですよね。

舞台はずっと船の上で展開されます。

登場人物も8人くらいしかいなくて、キャラクターの個性も分かりやすいです。

高波が襲ってきたり、錨で船に大穴をあけて沈没させたり、銃をぶっ放したり、ロケランをぶっ放したり、ドッカンドッカン爆発するし、スケールは小さいものの、絵面はそれなりに派手で飽きさせません。

 

敵である電磁生命体が乗り移った殺人マシーンも、メカメカしくて素晴らしいビジュアルです。

ほぼ骨組みだけで構成され、配線むき出しなのです。

ターミネーターのような洗練されたモノではなく、DIY感があるというか、その辺のパーツを拾って組み合わせたようなデザインです。

見栄えとかどうでも良い、動くのに必要な機能さえあれば良い、とでも言わんばかりです(最高!)。

さらに、人間とメカを組み合わせるというマッドサイエンティストが垂涎する展開もあったりします。

電磁生命体から見ても、人間は優秀なパーツとして使えるのでしょうね。

この辺りもDIY精神に溢れていてとても良い。

 

「You Are Virus」

お前たちはヴァイラスだ。

電磁生命体が人間に言い放った言葉です。

本作におけるヴァイラスとは、人間を滅ぼしに来た電磁生命体ではなく、人間のことをあらわしています。

破壊的かつ侵略的、他のすべての存在に対して有害である。

反論の出来ない言葉ですよね。

まるで名作マンガの「寄生獣」のように、一捻り加えて観客に問いかける作りも、妙に印象に残ります。

 

とは言え、別に堅苦しい映画ではなく、思いっきりエンタメしている作品です。

映画のツボをきっちり押さえた、古き良きSFホラーなのです。











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