お金で生き残る

ビシャビシャになれば自由が手に入る

少し昔話をします。

ボクがお金に興味を持ち、節約などの財テクに目覚めたときのお話です。

 

当時のボクはとにかく節約のことばかり考えていました。

いかにお金を使わないか、そのことが思考の大半を占めていました。

とにかく投資の種銭が欲しかったのです。

 

お給料から生活費を引き、残りのほぼすべてを投資につぎ込んでいました。

 

そんな日々を送っていたある日のことです。

出勤時に大雨が降りました。

雨粒が屋根や窓ガラスをバチバチと叩くほどの強烈などしゃぶりです。

傘を準備しようとしましたが、見つかりません。

どうやら前日に会社のロッカーに傘を置き忘れてしまったようです。

 

コンビニに傘を買いに行こうか迷いましたが、ボクは結局新しい傘を買いませんでした。

 

節約のことを考えている人間は絶対に傘をいくつも持ったりしません。

傘に限らず不必要に物を買わないのです。

 

ボクはどしゃぶりのなか、黙々と雨に打たれながら出勤しました。

他の人から見れば、完全に頭のおかしい人でしょう。

こんなどしゃぶりのなか、なぜ傘も差さずに歩いているのか?

 

正直に言えば、凄く恥ずかしかったです。

しかし、当時のボクは恥よりもお金の方が大事でした。

 

そして、雨に濡れてビシャビシャになるほど、不思議と自分が自由になるような感覚を覚えました。

 

少し濡れたのなら、その濡れた個所が気になります。

しかし全身濡れたのなら、もう濡れたことなんて気になりません。

そのうちに、雨も人の目も気にならなくなりました。

 

傘も持っていないような人間が、その場では一番自由を感じていたのです。

 

ボクは本気で傘を買わずに出勤して良かったと思いました。

はみ出すというのはこういうことなのです。

傍から見れば、狂っているとしか思えないような行動も、本人のなかでは正しい行いなのです。

 

ボクからすれば、新しい傘にお金を出すくらいなら少しでも投資にお金を出したいのです。

恥や外聞よりも、お金の方が大事なのです。

まともな感性ではない人間は、必然的にまともな領域からはみ出すことになります。

どうせはみ出すのなら、思いっきりはみ出してしまおう、そう思いました。

 

自分がどういう道に進むのか、そのときに決定づけられたのでしょう。

その頃からボクの資産は順調に増え続けています。

もちろん、資産形成において投資が大きな役割を果たしてくれたのは言うまでもありません。

 

雨に打たれビシャビシャになれば自由が手に入る、その経験は自分をとてつもないところへ連れて行ってくれる、そんなことを学んだ日でした。

 

ちなみに、現在のボクが同じような状況になったらどうするか?

おそらく普通に新しい傘を買います。

傘を差さずに雨のなかを歩くのが恥ずかしいからではありません。

 

風邪を引いたらもっと損をするから傘を買うだけです。

 

コンビニの傘は現在500円もあれば買えると思います。

500円で風邪を引くリスクを低減できるのなら、そちらの方が得だと考えます。

そして、会社に傘を忘れるだけで500円も損をするという事実を猛省するでしょう。

 

 

長々とすみません。

傘代をケチっただけのお話なのですが、ボクにとっては忘れられない大切な思い出なんです。

やっぱりボクは人と比べて少し変なんだと思います。

 

 

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