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タイトルに騙されてはいけない社会派映画「拷問男」感想 レビュー

 

1.「拷問男」ってどんな映画?

幼い娘を誘拐され殺された父親が犯人に復習を果たす物語です。

タイトルから受ける印象とは違い、徹底して陰鬱でシリアスな作品です。

パリピの若者がヤバい殺人鬼に襲われ~みたいな軽いB級ホラーではありません。

 

2.どんな人におススメ?

・社会派映画が見たい方

・鬱々とした映画が見たい方

・シリアスな映画が見たい方

 

3.珠音真珠の感想

「拷問男」

このタイトルに騙されてはいけません。

徹底的にシリアスに作られた社会派映画です。

決して缶ビール片手に見るようなB級ホラーではありません。

 

※ちなみに原題は、「DADDY’S LITTLE GIRL」です。

原題ママの方が良かったんじゃ…

 

冒頭から陰鬱なBGMが流れます。

続いて、拷問器具をいじるシーン。

幸せそうな夫婦と娘の出産の回想シーン。

 

見ている者の居住まいを正されます。

(これはシリアスな作品なんだ…)と。

(真剣に見なければならない作品なんだ…)と。

 

冒頭の空気感は最後まで続きます。

仲間と集まって酒を飲んだり、サーフィンに出掛たり、いかにも楽しそうなシーンもどこか空々しいのです。

ずっと陰鬱な空気が漂います。

この空気感が素晴らしく、作品に凄みを与えています。

 

娘を殺された父親が犯人を見つけ、復讐のために拷問します。

そこにリベンジムービーのような爽快感は一切ありません。

 

印象的なのは、拷問の計画を立てている父親が少しだけ楽しそうなこと。

もっとも大切なものを奪われ、悲しみに打ちひしがれる父親が、息を吹き返すように復讐の計画に取り憑かれる。

 

・声をあげられないようにするにはどうすれば良いのか?

・対象が失神した場合はどうすれば良いのか?

・どれくらいやると人は死ぬのか?

・止血はどうするのか?

などなど。

綿密に拷問の計画が練られます。

 

ゴア表現も上手い具合に調整されています。

凄惨でありながら上品なんです。

下品で汚い描写はありません。

「SAW」シリーズや、「ホステル」シリーズのような、エンタメ化されたグロさではありません。

 

最後に、エンドロールの演出が素晴らしいです。

ネタバレになるので詳しくは書きません。

映画を見た者にズシンと来る余韻を残してくれます。

 

少しだけ邦題で損をしている良作です。

極めて真面目に作られた素晴らしい映画でした。

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