ゲームで生き残る

おれたちのインターネットが帰ってきた「餓史シャチの幸」感想、レビュー

 

1.「餓史シャチの幸」ってどんなゲーム?

ポイント&クリック型パズルホラーゲームです。

Steamにて無料で配信されています。

気になる箇所をクリックし、必要なアイテムを入手してゲームを進めます。

Windows XP時代のFlashゲームや、謎の個人サイトが好きな人に直撃するような作品です。

不気味な演出はありますが、そこまで怖いものではありません。

スケアジャンプも無いので苦手な方も安心です。

 

2.どんな人におススメ?

・2000年前後のネット黎明期を体験した方

・昔のインターネットの雰囲気を味わいたい方

 

3.良かったところ

・徹底的に作り込まれた当時のインターネットの雰囲気

 

4.ちょっと気になったところ

・遊ぶ人を選ぶ

・謎解きに対してフェアではないと感じる部分があるかも

 

5.今からプレイする方へアドバイス

※個人的に詰まりそうになったポイントのヒントを3つ書きます。

1.おじさんは何度かクリックする

2.ドクロは色を最後まで変えるとクリックするポイントがあらわれる

3.URLに注意すると時間を変えるページが分かる

 

6.珠音真珠の感想

起動した瞬間にゲームに胸ぐらを掴まれました。

(よう!久しぶりだな!お前が好きなインターネットが帰ってきたぜ!)

やたらとデカい起動音、ページが表示されるのが微妙に遅い(ラグい)、HDDのカリカリ音(SSDが主流の現在からすると懐かしい)。

完璧です。あの頃のインターネットが蘇ります。

 

結局どういうゲームなのか?というと、「こ~こはど~この箱庭じゃ」「赤い部屋」のような作品です(このたとえで分からない方はごめんなさい)。

気になる箇所をクリックしながらWebページの奥へ奥へ進んで行きます。

クリアもあるので、ぜひ最後までプレイしましょう。

 

難易度について。。

ボクは初見で2時間くらいでクリアしました。

謎解きですが、「気付かなければずっと分からないまま」というタイプの作品です。

諦めずにプレイしていれば絶対に解ける、という作りになっていません。

現代のゲームに慣れた方にはやや理不尽に感じるかもしれませんね。

 

一応、プレイしていれば間違いなくたどり着けるページにヒントが書かれています。

上手い導線だと思いますが、そもそもヒントだと受け取れる方も少ないような気がします。

 

しかし、このバランスは絶対に狙っていると思います。

当時のFlashゲームは良くも悪くも作者の感性全開で、「面白いものを作ったから、あとは勝手に解いてみろや」と言わんばかりのものが多かったです。

プレイヤーは血眼になって、画面の変化を探し続けていました。

この辺りのゲームバランスは賛否が分かれそうですが、当時のインターネッツに脳みそをやられている人は間違いなく楽しめるでしょう。

 

現代はインターネットが普及して開けた場所になりました。

2000年前後のネット黎明期は、もっと日陰者の居場所だったのです。

ワケのわからない電波系サイトが乱立していました。

(何だこのサイトは?コイツ一体何を言っているんだ?)

本心ではそう思っているものの、(理解できない自分が悪いんだ、インターネットでサイトを作って記事を書いているなんて凄い人に違いない)なんて背伸びをしながらネットサーフィンをしていたキッズ時代を思い出します。

よく分からないけど、やたらと魅力的に見えて、それが凄く楽しくて。

そんな時代を思い出すような作品です。

 

最後に、本作がおじホイホイなのは間違いないですが、若い世代の方にもプレイして欲しいです。

当時のインターネットの雰囲気を味わってみて欲しいです。

俺らが脳みそをヤられたインターネッツが本作にあるのです。

Welcome to Underground









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