ゲームで生き残る

おじが語るサイコブレイク

「サイコブレイク」というホラーゲームがあります。

知らない方はPVをチェックすると、どういうゲームなのか雰囲気が伝わると思います。


 

さて、今回はこのサイコブレイクについて語らせてください。

きっと同じ感性を持っている方がいると信じて、おじのボクがサイコブレイクに対する思いを綴っていきます。

少々マニアックな方向に行く部分もあるかと思いますが、なるべく分かりやすく書きます。

 

サイコブレイクは現在「サイコブレイク」「サイコブレイク2」の2作が発売されています。

※ここから便宜的に一作目を「サイコブレイク1」と表記します。

 

サイコブレイク1が発売されたのは2014年です。

あのバイオハザードシリーズの「三上真司」さんがディレクターを担当するとのことで、テンションが上がったゲームファンも多いのではないでしょうか?

ボクもその一人で、PV(トレーラー)を見た瞬間に小躍りしてしまうほど嬉しかったです。

その世界観もまさにツボで、本当に発売を楽しみにしていました。

 

そして、いざプレイすると…

何とも問題児なゲームだったんです。

実際に世間では「クソゲー」やら「がっかりゲー」やら言われていました。

 

ハッキリ言いましょう。

実際にサイコブレイク1はゲームとしてみればダメな部分が多いです。

 

主人公が「酔っ払いのお爺ちゃん」みたいな性能なんですよ。

・銃の弾がまっすぐ飛ばない(ちゃんとエイムしても弾が外れることがある)

・数メートル走ると息切れし疲れる

設定的に刑事のはずなのに、あまりにポンコツ過ぎます。

 

そして「死にゲー」です。

もちろん死にゲーなのは良いんです、何の問題もありません。

問題は、あまりに理不尽な「初見殺し」が多いことと、死んだら「超長いロード」が待ち受けていることです。

 

画面がレターボックス(画面の上下に黒帯が入っている)で見づらいし、無駄に画面がグワングワンと揺れるので画面酔いも酷いです。

フレームレートが安定しないのがまた気持ち悪い…

 

さらに、ゲーム的に何を求められているのか分からない場面が多いんですね。

ステルス要素もあるゲームなので、ステルスゲーかと思いきや、敵をドンパチして全滅させないと進めない場面もあったり…何ともよく分からないゲームなんです。

 

しかし…!

良いところもあるんですよ。

 

まず「ステム」という舞台装置は素晴らしいアイデアです。

サイコブレイクシリーズでは「ステム」という、人間の精神世界を共有するとんでもマシーンが登場します。

ステムを利用すれば、大きなトラウマを持った人間の感じている世界や、サイコパスから見える世界を堪能できます。

 

ステムというギミックを用意することで、ゲーム的に都合の良いシチュエーションを好きに作り出せるんです。

実際にゲームをプレイすると分かりますが、まるで悪夢のように脈絡なく場面が切り替わります。

でも、それはステムを介した精神世界だから良いんです。

 

この設定はある種の大発明だと言えるでしょう。

 

サイコブレイクのレビューを読むと、「場面が次々と切り替わるからワケが分からない」という否定的な意見も見かけますが、それはステムという設定があるから仕方ないのです。

(もちろん、ユーザーから文句を言われるということはステムという設定をもう少し受け入れられやすく扱う必要があったとは思います)

 

クリーチャーの設定も細かく、ゲーム中で確認できるのも好印象です。

ボクは設定を見るのが好きなので、とても嬉しいポイントですね。

サイレントヒルシリーズが好きな人はサイコブレイクシリーズのクリーチャーも好きかもしれません。

 

ここからちょっとマニアックなところに切り込みます。

 

サイコブレイク1は難易度を上げると「パズルゲー」になるんですよね。

リソースをどのように活用して危機的場面を切り抜けるのか、非常にホラー感が溢れる刺激的なゲームプレイになるんです。

 

何度も何度も死にながら、最適解を探すプレイが続きます。

 

ここまでやり込むと、サイコブレイク1のいびつなゲームバランスに気付きはじめます。

マッチアガニクロスボウのチート性能に気付くことでしょう。

本当に異様なくらいマッチとアガニクロスボウが強いんです。

酔っ払いのお爺ちゃんのような主人公でも、マッチとアガニクロスボウさえあれば悪夢から脱出できるのです。

 

これです。

この感覚。

システムの粗を付いて攻略する感覚。

たまんないんですよね。

昔からゲームをやっているおじであれば、この感覚が分かってくれると信じたい…

(ロックマンシリーズで言えば、ギミックや特殊武器を利用してステージをショートカットする背徳感と楽しさ…って言えば伝わりますかね…)

 

もう一度言いますが、サイコブレイク1はゲームとしてみればダメなんです。

問題が多すぎるんです。

でも…好事家に突き刺さる珍味でもあるのです。

 

変なたとえをすると…

かなり人を選ぶ「油ギトギトの激辛ラーメン」を楽しみに店に行ったら、なぜか「箸とレンゲ」ではなく「スプーンとフォーク」で食べさせられるような奇妙なゲームなんです。

 

多くの人は憤慨し、店を後にするでしょう。

それでも我慢して食べるモノ好きたちは、その奇妙な魅力にやられるのです。

 

そしてボクはそんな一人でした。


 

続いて、「サイコブレイク2」です。

こちらもハッキリ言いましょう。

あんまり語ることが無いです。

問題だらけだった、あのサイコブレイク1が「優等生」として生まれ変わりました。

ゲームとしてとてもよく出来ています。

サイコブレイク1にブチ切れた人はサイコブレイク2なら楽しめるかもしれません。

 

またラーメンでたとえるなら…

「サイコブレイク1」「スプーンとフォーク」で食べる「油ギトギトの激辛ラーメン」

「サイコブレイク2」が普通に「箸とレンゲ」で食べる「あっさり醤油ラーメン」

 

間違いなくサイコブレイク2の方が良く出来ています。

ほとんどの人間がサイコブレイク2の方を美味い美味いと言いながら堪能するでしょう。

 

でも…

足りない…!

歪さが足りないんですよ。

 

「サイコブレイク2」は良くできているがゆえに可愛くないんです。

「サイコブレイク1」の方が問題児すぎて愛せるんです。

 

決して、サイコブレイク2がつまらないワケではないです。

むしろ「普通」に面白いです。

でも「普通」なんです。

それ以上のものがないんですよ。

 

やっぱりサイコブレイク1は最高ってことで終わります。

 

この文章を読んで膝を打ってくれる人いませんかね?

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