静岡県の伊豆で、「わさび丼」と「わさびソフト」を食べてきました。
まずは「わさび丼」です。


生のわさびと、おろし器を渡されます。
わさびの上の茎部分を折って取ります。


あとは、ひたすらわさびをおろします。

考えてみれば、わさびをおろすのは初めての経験です。
これがなかなか重労働です。
金属のおろし器と違って、鮫皮(サメの皮)のおろし器を使っているので、思ったように作業が進みません。
しかし、これもレアな体験ですし、とても楽しいものです。
おろしたわさびを別皿に移します。

ご飯にかつお節をかけたものに、わさびも乗せます。


醤油を回しかけ、一口ごとに真ん中のわさびを取って食べ進めます。


辛い!!!
本物のわさびは辛くない、とか言っているのを聞いたことがありますが、そんなことはありません。
しっかり辛いです。
鼻の奥に刺激が突き刺さります。
涙が出てきます。
美味しいとか美味しくないとかではなく、この刺激を体験する食べるエンタメです。
ボクはこれまでチューブのわさびしか食べたことがありません。
その上で、本物の生わさびとの違いを自分なりに解説します。
まず、本物わさびは色が薄いです。
チューブわさびを緑色とするなら、本物わさびは黄緑といったところでしょう。

感触としても、水っぽくてフワフワしています。
極端な言い方をするなら、ムースに近いものがあります。
チューブわさびのような、モッタリとしたものではありません。
味ですが、チューブわさびのような科学的な変な甘さがありません。
甘みはあるのですが、舌の上に残るような甘みではなく、すぐに消えるような、さわやかな甘味です。
そして、しっかり辛いです。本物のわさびは辛くない、と言いますが、普通に辛いです。
これを体験できただけでも、素晴らしいです。
美味しいとか美味しくないとか、味を超えた体験がありました。
次は、わさびソフトです。


目の前で、わさびをおろして乗せてくれます。
これは嬉しいサービスです。
わさびとソフトクリーム。
合うはずも無く、仲良く口の中で喧嘩します。
恐ろしいのは、わさびの辛さが、ソフトクリームの甘さを貫通してくることです。
甘いと辛いを過不足なく体験できます。
やはりこちらも食べるエンタメです。
美味しいとか美味しくないとかではありません。
エンタメなのです。
食べ進める↓

もし、この緑がずんだだったら…
と思わなくもないですが、わさびなのです。
最後まで強烈な存在感を発揮して、食べる者を楽しませてくれます。