格闘ゲームで生き残る

【格闘ゲーム考察Part.06】キャラバランスと世界観

鉄拳の平八には、鬼神拳という強い技があります。

技の出始めに潜り性能があり、ヒットで相手を高く浮かせるコンボ始動技です。

ガードされても距離が離れてしまうので、確定反撃を入れる際も、特殊な対応が必要になります。

 

鉄拳5DRの頃のお話です。

鬼神拳を振り回す友だちにボコボコにされていました。

ボクは悔し紛れに、、

「平八強すぎだろっ!」

と言いました。

 

すると友だちは、

「え?でも平八が弱いって嫌じゃね?」

と斜め上の返答をしました。

 

ぐぬぬ…、これには反論が出来ませんでした。

たしかに、平八が弱いなんて嫌です。

 

昨今ではeスポーツの台頭もあって、格闘ゲームの競技性が重視されています。

競技としてフェアとなるように、対戦ツールとしての完成度を上げ続けているのです。

 

しかし、格闘ゲームは対戦ツールとしての側面ばかりではありません。

 

たとえば、鉄拳シリーズはギネス記録を持っているタイトルです。

その内容は「もっとも長く続くビデオゲームの物語」です。

つまり、格闘ゲームだってちゃんとストーリーや世界観というものがあるのです。

 

ボクは強く言いたい。

「キャラバランスよりも世界観を保って欲しい」ことを。

なるべく上手く両立して欲しいと思います。

 

ストリートファイターだったら、

豪鬼よりも火引弾の方が強かったら嫌じゃないですか?

仮面ライダーよりも戦闘員の方が強かったら?

範馬勇次郎よりも栗谷川さんの方が強かったら?

ゴジラよりもアンギラスの方が強かったら?

 

キャラバランスと世界観の両立は極めて難しいと思いますが、上手く作って欲しいと思います。

とくに、設定的に強いキャラが弱いのは本当に嫌です。

(ストVでリュウが弱いのは本当に嫌でした…)

RELATED POST
格闘ゲームで生き残る

eスポーツ化で失われた職人プレイヤーについて

2022年2月8日
珠音真珠も生き残る
eスポーツによってゲーマーが注目を浴びることは、ゲーム好きとして嬉しい限りです。 しかし、その陰で確実に失ってしまった、変わってしまったものがあるのも事実です。 今回は …