数年前の出来事です。
当時のボクは昼夜二交替(昼勤と夜勤を交互に繰り返すシフト)の仕事をしていました。
自律神経が壊れてしまったのか、眠れない日々が続きます。
睡眠に関する書物を読み漁り、一つの解決策に至ります。
(コーヒーを辞めよう、カフェイン断ちするのだ…)
ボクは小さい頃からコーヒーが大好きです。
毎日3杯くらいのインスタントコーヒーを飲んでいました。
そのコーヒーを断とうと決めたのです。
カフェインが睡眠の敵であることは知っていましたが、とある書籍(もう失念してしまった…)に書かれていたことが、ボクを心底震え上がらせたのです。
「カフェインを摂取すると体内に13時間残り続ける」
たとえば、昼休憩の13時にコーヒーを飲んだとします。
すると、夜中の2時までカフェインが体内に残ります。
カフェインには覚醒作用があるので、快適な睡眠を阻害するのです。
※カフェインが体内に13時間残るというのは本当かどうかは分かりません。ボクは医者でも専門家でもありません。書籍に書かれていただけです。
エライコッチャ。
ボクはコーヒーを辞めました。
正確に数えていませんが、2年ほど辞めました。
いまでも覚えているのは、コーヒーを辞めたあとの調子の悪さです。
頭痛と倦怠感が酷いのです。
2週間くらいは続いたと思います。
カフェイン断ちすると頭痛がするとは聞いていましたが本当です。
倦怠感も酷くてやる気が起きません。
脳みそがシャキっとしないのです。
どうやら、ボクにとってコーヒーは、脳みそを覚醒させるやる気スイッチのような役割も果たしていたようです。
そんな思いをしてまで睡眠が改善したのかと言うと、全く改善しません。
むしろ調子の悪さと、コーヒーを飲めないストレスの方が勝るくらいでした。
とくに朝が辛かったですね。
朝はコーヒーで目を覚ますのが習慣になっていたので、朝が気怠くて仕方がありませんでした。
それから時が経ち、昼夜二交替の仕事は辞めて、昼勤務の仕事に転職しました。
すると、ようやく眠れるようになりました。
問題は昼夜二交替という働き方にあったのです。
もちろん、コーヒーも睡眠に対して悪影響を与えていたのだと思いますが、問題の根源ではありませんでした。
思うに、昼夜二交替という働き方をしている以上、何をしようと無駄なのです。
人間として、必ず何かがぶっ壊れます。
いまはコーヒーを飲んでいます。
コーヒーを飲む生活に戻ってから数年経過しました。
コーヒーは相変わらず美味しいです。
香りをかいでいるだけで幸せな気分になります。
朝起きて、熱いコーヒーを淹れ、作業を開始する瞬間がとても好きです。
ここから今日も一日が始まるのだと。
ボクはコーヒーが好きです。
働き方によって、自分の大切なものまで失いかけていたことに気付きます。
いつも夜勤お疲れ様です。
しかし、なるべくなら夜勤はやらない方が良いと思います。
夜勤の方が稼げますが、それ以上のものを失う可能性が高いです。
身を持ってそれを経験しています。